Claudeを使い始めると「ハルシネーション」「コンテキストウィンドウ」「MCP」みたいな用語が当たり前のように記事に出てきて、なんとなく分かるけど聞かれると説明しにくい、ということが結構ありませんか
この記事は、Claudeを始めた方向けに AI記事を読むときによく出てくる用語38個をやさしくまとめた辞書代わりのページです
頭から読んでもいいですし、知らない用語に出会ったときにブックマークから戻ってくる使い方でもOKです
Claude自体の基本的な使い方はClaudeの使い方を初心者向けに解説した記事でまとめているので、まだ触ったことがない方はそちらから読むと入りやすいです
セクションは4つに分けています
- AIの世界の基本ワード(8語)
- AIとのやりとりで出てくる言葉(12語)
- Claudeの製品・機能名(12語)
- Claude独自の考え方・モード(6語)
1. AIの世界の基本ワード
まずは大枠を押さえるための基本8語です、Claudeに限らずAI関連の話を読むなら必ず出てくる用語ばかり
AI / 人工知能
人間がやっていた知的な作業を、コンピュータにやらせる技術全般を指す広い言葉です
音声認識・自動翻訳・画像認識・自動運転・チャットボットなど、すべてAIに含まれます
普段ニュースで聞く「AI」は、後述する「生成AI」を指していることが多いです
生成AI(Generative AI)
何かを生み出すタイプのAIで、文章・画像・音声・コードなど人間が作っていたものをAI自身が作ってくれます
Claude / ChatGPT / Gemini / Midjourney / Sora などはすべて生成AIです、2022年ごろから一気に話題になったジャンル
LLM(大規模言語モデル)
大量の文章を学習して言葉を扱えるようになったAIの中身です、Large Language Modelの略
ChatGPTやClaudeの裏で動いているのがこのLLMで、生成AIの中でも「文章系」を担当する存在です
「Claude」というのはサービスや製品の名前で、その裏で動く頭脳がLLM、というイメージを持つと整理しやすいです
機械学習・ディープラーニング
AIに「学習」をさせる仕組みの総称が機械学習、その中でも特に賢く学習させる方法がディープラーニング(深層学習)です
ざっくり言えば AIの賢さの源泉になっている部分、ここがあるおかげで人間が一つひとつルールを書かなくてもAIが自分でパターンを見つけて答えられるようになりました
ニューラルネットワーク
人間の脳の神経細胞のつながり方を模した計算の仕組みです、ディープラーニングの中身の構造
「層」が深く重なっているからディープ(深層)ラーニング、と呼ばれます
細かい仕組みを知らなくても使うぶんには問題なし、「AIは脳の真似をした計算をしてる」とざっくり押さえれば十分
マルチモーダル
文章だけでなく、画像・音声・動画など複数の形式を扱えるAIのことです
ClaudeもChatGPTも、PDFや画像をアップロードして「これ要約して」と頼める時代になりましたが、これがマルチモーダルの恩恵です
逆に文章しか扱えない初期のAIは「シングルモーダル」と呼ばれます(あまり使わない言葉ですが)
AIエージェント
「質問に答える」だけでなく 自分で考えて手順を踏みながら作業を進めてくれるAIのことです
たとえば「来週の出張の準備をして」と頼んだら、ホテルを調べ、新幹線を予約し、リマインダーを設定し、必要な資料をまとめる、までを一連で進めてくれるイメージ
2026年現在、最も注目されているAIの方向性で、ClaudeのCowork機能もこの流れの中にあります
バイブコーディング
「こういう感じのアプリを作って」とノリ(vibe)でAIに頼んで、AIにコードを書いてもらうスタイルのことです
非IT職でも、プログラミング知識ゼロでアプリやツールが作れる時代になった象徴的な言葉
実際にバイブコーディングでWindowsアプリを作ってみた話はこちらの記事でまとめているので、雰囲気が気になる方は覗いてみてください
2. AIとのやりとりで出てくる言葉
Claudeなど生成AIを使う上で、ほぼ毎回出てくる12語です、ここを押さえると記事を読むスピードが一気に上がります
プロンプト
AIに対する指示文・質問文のことです、要するに「あなたが入力欄に打ち込む文章」
「○○について教えて」「この文章を要約して」みたいな依頼すべてがプロンプトです
プロンプトエンジニアリング
AIから望む答えを引き出すために、プロンプトを工夫する技術です
「あなたはプロのコピーライターです」みたいに役割を与えたり、「ステップごとに考えて」と指示したり、出力例を見せたり、いろんなテクニックがあります
同じAIでも頼み方ひとつで結果が大きく変わるので、知っておくと得な技術です
システムプロンプト
会話全体に対する役割設定や前提条件をAIに伝える、特別なプロンプトです
たとえば「あなたは丁寧語で答える秘書です」「コードを書くときは必ずコメントを入れて」みたいに、会話のたびに毎回伝えなくていい指示をまとめておく場所
ClaudeのProjects機能やChatGPTの「カスタム指示」がこれに相当します
ハルシネーション
AIが事実と違うことを、もっともらしく言ってしまう現象のことです、いわゆる「AIの嘘」
固有名詞・日付・数字・出典など、具体的な情報ほどハルシネーションが起きやすいので、AIの回答を鵜呑みにせず裏取りする習慣が大事です
「ハルシネーション=幻覚」という英単語が語源、AIが見えないものを見えているように答えてしまうイメージから来ています
トークン
AIが文章を扱うときの単位で、ざっくり「単語の切れ端」みたいなもの
日本語だと 1文字あたり1〜2トークンくらいが目安で、文字数とほぼ比例して考えればOK
料金やレスポンスの長さの上限はトークン数で決まることが多いので、「だいたい何文字くらいで何トークン」を意識すると使い勝手が良くなります
コンテキストウィンドウ
AIが一度に覚えていられる会話の長さのことです
このウィンドウからあふれた古いやり取りはAIが忘れてしまうので、長い会話が続くと「さっき言ったこと忘れてる?」みたいな現象が起きます
Claudeは 20万トークン(約数十万字)と業界最大級のコンテキストウィンドウを持っていて、長い書類を読ませる用途に強い特徴があります
ファインチューニング
既存のAIに追加データを学ばせて、特定の用途に特化させることです
「医療用語に強いAIにする」「自社の社内文書スタイルで答えるAIにする」など、土台のAIを自分用にカスタマイズする使い方
プロンプトで指示を工夫するのとは別次元で、AI自体の中身を変える話なので、開発者向けの上級者向けテーマです
RAG(検索拡張生成)
Retrieval-Augmented Generationの略で、AIが回答するときに、外部のデータベースや文書を検索して参考にする仕組みです
ファインチューニングがAI自体を作り変えるのに対し、RAGは AIに「カンペ」を渡して回答させるイメージ
社内マニュアルを参照しながら答える社内向けチャットボットなど、業務利用でいま一番伸びている方式です
アライメント
AIの振る舞いを、人間の意図や価値観に沿わせる取り組みのことです
「人を傷つけることを答えない」「危険な情報を出さない」「指示にちゃんと従う」みたいな、AIを「役立つけど安全」にするための調整全般を指します
ClaudeをつくるAnthropicは このアライメント研究を重視している会社として知られていて、後述のConstitutional AIなどはその代表例です
思考の連鎖(Chain of Thought)
AIに「順を追って考えて」と指示することで、答えの精度を上げるテクニックです、略してCoTとも呼ばれます
計算問題や論理的な質問で、いきなり答えだけ出させるよりも「ステップごとに考えて」と頼んだ方が正答率が上がる、という発見からきています
Claudeなど最近のAIは内部で自動的に思考の連鎖をする能力が上がっていて、後述の「拡張思考」もこの考え方の発展形です
推論(Inference)
AIが答えを生成する処理そのものを指します
「学習(training)」が事前にAIを賢くする工程なのに対して、「推論(inference)」は実際に質問に答える本番動作のこと
クラウドサービスの料金は「推論にかかる計算コスト」が大半なので、「推論コスト」という言葉も覚えておくとAI関連の経済ニュースが理解しやすくなります
API
プログラムからAIを直接呼び出すための窓口のことです、Application Programming Interfaceの略
普段の使い方(Webやアプリのチャット画面で会話する)とは別に、自分で作ったプログラムからAIを呼べる仕組みで、自動化や独自アプリの開発に使われます
「OpenAI API」「Claude API」のように、各社が提供しています、ニュースで「APIで連携」と聞いたら「プログラム同士をつないでる」と思えばOK
3. Claudeの製品・機能名
ここからはClaude特有の用語に入ります、製品ラインナップと主要機能の12語
Anthropic(アンソロピック)
Claudeを開発しているAI企業の名前です
2021年にOpenAI(ChatGPTを作った会社)の元メンバーが設立した会社で、特に「AIの安全性」に重きを置いた研究で知られています
GoogleやAmazonと提携していて、企業向けにも幅広く採用されています
Opus / Sonnet / Haiku(3つのモデル)
Claudeには 用途別に3つのモデルがあって、賢さと速さのバランスで使い分けます
| モデル | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Opus | 最高性能、賢いが少し遅い | 複雑な分析・本格的なコーディング |
| Sonnet | バランス型、日常使いの主力 | 大半の作業はこれで十分 |
| Haiku | 軽量・高速、お手頃 | サクッと聞きたい・大量処理 |
俳句の形式(短い・中くらい・長い)から名前が取られていて、SonnetとHaikuは日本人にも馴染みのある単語ですね
claude.ai(Web版)
ブラウザでClaudeを使うときのアドレスです、claude.aiにアクセスして会話するスタイル
あとで出てくる「Claude Code Desktop」が専用アプリ版なのに対して、こちらはブラウザだけで完結する手軽な使い方
初心者はまずWeb版から触ってみるのが手っ取り早いです
料金プラン(Free / Pro / Max)
Claudeには 3段階の個人向け料金プランがあります
| プラン | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | Sonnet・Haikuを制限付きで利用可 |
| Pro | 月$22前後 | 使用量5倍、Opusも利用可、年間払いで割引 |
| Max | 月$110〜$220 | Proの5〜20倍の使用量、Claude Codeをガッツリ使う人向け |
料金は2026年5月時点のもの、為替やプラン改定で変動する可能性ありなので最新情報は公式サイトでどうぞ
Artifacts(アーティファクト)
Claudeが作ったコード・文書・図表を、サイドパネルにプレビュー表示してくれる機能です
「HTMLとCSSでランディングページを作って」と頼むと、その場でレンダリングされて見れるとか、コードや長文がチャットの流れに埋もれず独立したエディタのように扱える、というメリットがあります
2024年あたりから本格化した機能で、Claudeの強みのひとつ
Projects(プロジェクト)
テーマや用途ごとに会話とファイルを一つのまとまりで管理できる機能です
「ブログ執筆用」「業務マニュアル用」「副業の経理用」のようにプロジェクトを分けておくと、それぞれの中ではClaudeが前提条件を覚えた状態で会話できるので、毎回同じ前置きを書かなくて済みます
プロジェクトごとに システムプロンプト(前述)を登録できるのもポイント、ProプランやMaxプランで使えます
Claude Code Desktop
Claudeのデスクトップアプリ版で、ローカルファイルを直接読み書きしながら作業できる開発者向けモードです
普通のWeb版Claudeに対して、Claude Code Desktopは 自分のPCのファイルやフォルダを直接いじれるのが大きな違い
プログラミングだけでなく、ファイル整理やドキュメント作成にも使えるパワフルなツールですが、それだけにセキュリティ対策も大事になります
コネクタ(Connectors)
ClaudeをGoogle DriveやSlackなど外部サービスと公式に連携させる仕組みです
2026年から無料プランでも一部使えるようになり、「Google DriveのドキュメントをClaudeから直接読む」みたいな使い方が普通にできるようになりました
後述の「MCP」が自作の連携を作る仕組みなのに対し、コネクタは Anthropic公式が用意した既製の連携、という違いがあります
ファイルアップロード
Claudeのチャット入力欄から PDF・Word・Excel・画像などのファイルをそのまま渡せる機能です
「このPDFを3行で要約」「このExcelの傾向を読み取って」みたいに頼めば、長文資料も一発で整理してくれます
無料プランでも使えるので、Claudeを試すならまずファイル要約を体験するのがおすすめ
MCP(Model Context Protocol)
AIに外部サービスを操作させるための共通言語(規格)で、Anthropicが提唱しています
MCPに対応した「MCPサーバー」を作っておけば、ClaudeがWordPressに記事を投稿したり、データベースを参照したり、自由に外部とやりとりできるようになります
2026年現在 AIエージェント業界の標準規格になりつつある注目技術で、これからますます重要になる用語です
Skills(スキル)
Claudeに特定の作業手順を「スキル」として覚えさせる機能です
「PowerPointを作るときのフォーマット」「議事録のまとめ方」みたいな繰り返しの作業手順を、スキルとして登録しておけば、毎回手順を伝えなくても同じ品質でこなしてくれます
2026年に登場した比較的新しい機能で、これから活用法が広がる予定
Cowork(コワーク)
ClaudeがあなたのPC画面を実際に操作してくれるエージェント機能です
「このフォルダの資料から提案書を作って」と目的を伝えると、ファイルを自分で開いて、読んで、まとめる、までを自律的にこなしてくれるイメージ
Desktop版限定の機能で、AIエージェントの考え方を実現した代表的な実装
4. Claude独自の考え方・モード
最後に、Claude記事を読んでいると出てくる独特の考え方やモード名を6個
拡張思考(Extended Thinking)
Claudeに 「じっくり考えてから答えてね」と頼める特殊なモードです
通常は即座に答えるところ、拡張思考をONにすると、内部で何段階かに分けて推論してから答えを出してくれます、正答率や論理性が大きく上がる代わりに少し時間がかかります
難しい数学問題・複雑なコーディング・長文の論理チェックなどで使うと効果的
Plan Mode(プランモード)
Claude Code Desktopで使える 「いきなり作業せず、まず手順だけ提示してね」というモードです
大きな変更や、初めての作業のときに使うと「想定外の動きをされる事故」を防げます
Shift+Tabキーでモード切替できます
自動モード
Claude Code Desktopで 「安全な操作は自動で進めてOK、危険なものはちゃんと止めてね」というバランスモードです
後述の「許可をバイパス」と混同されがちですが、こちらは denyルールを守る安全な方です
慣れてきて毎回の確認が面倒になってきたら、これを選ぶのがおすすめ
許可をバイパス
Claude Code Desktopの 「すべての権限チェックを無視して動作させるモード」です
名前のとおりすべての安全ガードを外すため、設定したdenyルールも無効化されます、原則に有効化しないのが鉄則
「自動モード」と名前が似ているので混同注意、こちらは 危険な方です
Constitutional AI(憲法AI)
Anthropicが独自に開発した、AIに「憲法」のような原則を覚えさせて安全に振る舞わせる学習方法です
「人間に害を与えない」「正直であれ」みたいな原則をAIに守らせる仕組みで、Claudeが 「安全性が高い」と評価される根拠のひとつ
ChatGPTのRLHF(人間のフィードバックで学習)と並ぶ、代表的なアライメント技術
ツール使用(Tool use)
AIが自分で外部のツールを呼び出して使う仕組みです、Function callingとも呼ばれます
「電卓を使って計算する」「Web検索する」「カレンダーを開く」など、AI単体ではできない作業を、必要に応じて外部ツールに任せる仕組みで、AIエージェントの中核的な技術
MCPやコネクタ・Coworkなどの機能はすべて、このツール使用の発展形と言えます
まとめ|まずは使いながら覚えるのが一番
用語38個、お疲れさまでした
全部を最初から覚える必要はなくて、Claudeを触りながら「あ、これさっき記事で出てきた言葉だ」と紐づけていくのが一番自然な覚え方です
個人的に 最初に押さえると一気に世界が広がる5つをピックアップするとしたら、こんな感じ
- LLM 〜 AIの中身、これだけで会話の解像度が上がる
- プロンプト 〜 自分が打つ文章の正式名称、聞き方を変えると結果が変わる
- ハルシネーション 〜 AIの嘘、必ず裏取りする習慣の根拠
- コンテキストウィンドウ 〜 「忘れられた」現象の正体
- AIエージェント / MCP 〜 今後数年のAI話題の中心、ここから外れた話題はあまり出てこない
用語が分かるようになると、AI関連のニュースや記事を読むストレスがぐっと減るので、ぜひこのページをブックマークしておいて、知らない言葉に出会ったときに戻ってきてください

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